熱狂する火霊術師(仮)

ゲームプレイ日記

Slay the Spireレビュー(全実績獲得済)

購入から1年が経過しながらも遊び続けているこのゲーム。2018年を振り返った際にも、まとまったことを書きたいと言っていながら今尚ほどんど書けていない。ローグライクを理解し正当に評価することは難しい。本作をローグライク扱いするとローグライク警察に怒られそうなので、ローグライトとかデッキビルディングゲームとか呼ぶべきかもしれない。未だに遊ぶたびに学びがあって、自分は本当にこのゲームについて分かっているのか考えるとなかなか書けなかった。その間にもPS4版やSwitch版が発売されて興味を持つ人も格段に増えた。なにが面白いのか、布教と同時に自分の中でもちゃんと言語化しておきたかったので重い腰を上げてみる。

読者が本作についてある程度知っているという前提で書く。

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まず特筆すべきはリプレイ性の高さだろう。ここでいうリプレイ性とは毎回違う体験があり繰り返し遊べるということ。それを可能にしているのが100以上ものレリック(アイテム)と敵を倒すたびに得られるカードの選択の連続。たくさんのイベント。レリックとカードの組み合わせだけでなくボスも毎回違うため取るべき戦略も変わってくる、といった要素だ。ピックだけでなく同じデッキであっても敵によってプレイングも変わってくる。

こう書くと「どこまで運ゲーなのか?」というのは当然の疑問だろう。一年以上毎週バランス調整を行っていてそこは絶妙だ。初見では難易度は少し高いが敵とカードを理解するにつれて初期難易度では9割クリアできるゲームになる。最高難易度で真ボスを含むところまでいくとよっぽど上振れしないとクリアできないんじゃないか、となるけどそこでも一番上手い人の勝率は4割前後でやり込もうと思えばそれに応えてくれる奥深さがある。一部壊れた組み合わせもあるがゲームを壊すほどではなく上振れとして良いアクセントとなっている。

あんまりやり込みの話をすると、とっつきにくいイメージを与えそうだけどそんなことはなくて、カジュアルに楽しめるゲームで敷居は低い。敵の行動も大体事前にわかるしイベントでの確率や結果もゲーム内に表記されているのですぐ楽しめる。プレイ時間もクリア時で大体1時間ちょっとだろうし手が出しやすい。それゆえもう1プレイ…となるのだろうが。

ということで「1プレイの短さ」「リプレイ性」「ゲームバランス」を兼ね備えたSlay the Spireおすすめです。